Lazarus 1.2 がリリースされました。

Lazarus 1.2 の正式版が出ました。
http://www.lazarus.freepascal.org
Free Pascal 2.6.2 ベースです。

LazarusのIDEは、32bit版と64bit版がありますが、それぞれクロスコンパイラをインストールすることにより1つのLazarus IDEで32bit/64bit両方のビルドができます。

Win64ユーザの注意事項として、できればWin32版Lazarus IDE + 64bitクロスコンパイラを使用してほしいそうです。Free Pascalコンパイラが64bitに完全に対応できていない様です。
Win64版のIDEには、64bit版のコンパイラ ppcx64.exe が付いていますが、これとIDEとの関係が不完全なのだと思います。実際、Win64版のLazarus 1.0.14/1.2RC1/1.2RC2のWin64版は使用していても不安定でした。Win32版のLazarusでは64bitのクロスコンパイラ ppcrossx64.exe を使用して64bitプログラムをビルドします。ppcrossx64.exe自体は32bitプログラムです。ppcrossx64.exeはFree Pascal単体でもクロスコンパイラとして用意されています。
Free Pascalの開発版ではこの問題が解決されているようです。Free Pascalの次のリリースと組み合わされたLazarusが出ると64bit版が安定して使用できるかもしれません。

Lazarus 1.2 の Win32版とx64クロスコンパイラは以下からダウンロードできます。
http://sourceforge.net/projects/lazarus/files/Lazarus%20Windows%2032%20bits/Lazarus%201.2/

インストール手順は、別途Pascal日和ホームページに作成したいと思います。現在はLazarus 1.0.xに対応しています。
Lazarus 1.2では、1つのIDEで32bit/64bitのビルドでできるのと起動時パラメータで指定しなくてもコンフィグレーションファイルをインストール単位に持つことができるので、インストール方法も若干変わりますが、Lazarusを1つだけしかインストールしないのであればインストールはインストーラの指示に従って進むだけで大丈夫です。
Windowsの場合、以下の順でインストールします。
① lazarus-1.2.0-fpc-2.6.2-win32.exe
② lazarus-1.2.0-fpc-2.6.2-cross-x86_64-win64-win32.exe
③ lazarus-1.2.0-fpc-2.6.2-cross-arm-wince-win32.exe
※②、③はオプションです。それぞれのクロス環境が必要なものだけインストールします。

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