CodeTyphon」カテゴリーアーカイブ

CodeTyphon 6.60 がリリースされました。

CodeTyphon 6.60 が出ました。
http://www.pilotlogic.com/sitejoom/
Free Pascal 3.3.1 ベースです。

Lazarus 1.8.4 はリリース版の Free Pascal 3.0.4 ベースです。
CodeTyphon 6.50 は開発版のFree Pascal 3.1.1 ベースです。
CodeTyphon 6.60 は開発版のFree Pascal 3.3.1 ベースです。
そのため、CodeTyphon 6.6.0 は Lazarus や CodeTyphon 6.50 に対して新しい機能の追加や変更による非互換があります。
適宜以下の情報を参照してください。
[Free Pascal 3.0の新機能]
[Free Pascal 開発中の新機能]
[Free Pascal 3.0.4 の変更点]
[Free Pascal 開発中の変更点]

ダウンロードはこちらです。
http://www.pilotlogic.com/sitejoom/index.php/downloads/category/14-codetyphon

インストール手順などは CodeTyphon 6.50 と同じです。[CodeTyphon Studioの設定]

旧 CodeTyphon がインストールされている場合、新しいインストールのメニューで「1) Update CodeTyphon Studio」ではなく「0) Install CodeTyphon Studio (remove old first」を選択するのが無難です。

======================================
CodeTyphon Studio
Version 6.60 (GEN 6)
Installation for XXXXXXXXXXX
======================================
0) Install CodeTyphon Studio (remove old first)
1) Update CodeTyphon Studio
2) Remove CodeTyphon Studio
9) Exit
>>> Select action, press 0..9 key: 0

 

Lazarus IDE プロジェクトから Typhon IDE プロジェクトへの変換方法

Pascal日和のホームページ」の[開発環境]-[CodeTyphon Studio の設定]ページ配下に「プロジェクトの移行 (Lazarus⇒Typhon)」ページを作成しました。

Lazarus IDE と Typhon IDE のプロジェクトのファイルは互換性がありませんが、CodeTyphon Center には、Lazarus IDE 用プロジェクトを Typhon IDE 用プロジェクトに変換する機能があります。その使用方法を説明しています。

上書きで変換するので、プロジェクトファイルをコピーしてから実行して下さい。

その他のページも若干追記などしているので、[F5]で各ページをリフレッシュしてください。

 

Typhon V-IDE 用のプロジェクトオプションファイル

「Pascal日和のホームページ」の[開発環境]-[CodeTyphon Studio の設定]の「構築モード」ページで、複数の構築モードを設定する手順を示しましたが、新しいプロジェクト毎に設定するのも面倒なので、インポート可能なプロジェクトオプションファイルを作成しました。

「Pascal日和のホームページ」の[ダウンロード]-[ダウンロード]ページに公開しました。
「Typhon プロジェクトオプション」の一覧からダウンロードしてください。
zipになっているので解凍したxmlをインポートしてください。

一応、Lazarusでもインポートできました。

 

Typhon V-IDE の Win32-Win64クロス環境と構築モードの設定方法

Pascal日和のホームページ」の[開発環境]-[CodeTyphon Studio の設定]ページ配下に「Win32-Win64クロス環境」ページと「構築モード」ページを作成しました。
32bit 版 Typhon V-IDE に Win64 クロス開発環境の設定方法と、Debug/Release、Win32/Win64 の構築(ビルド)モードを複数作成する方法の説明です。
構築(ビルド)モードの設定方法は、Lazarus でも適用できます。

これらの設定を理解すると、プロジェクトのビルドにおいて、Delphi (RAD Studio) や Visual Studio 等と同等の環境が作れます。
あとは、マルチプロジェクト機能の説明を加えると、Visual Studio のソリューションもどきもできそうです(少し扱いは違いますが)。

 

CodeTyphon Studio のインストール手順にLinuxの説明を追加しました。

[CodeTyphon Studio の設定]ページ配下の[インストール]ページで、Windows 版の説明の他に、Linux 版 (Ubuntu 18.04 と CentOS 7)の説明を追加しました。

[カスタマイズ例]はそのまま Windows 版、Linux 版の両方で適用可能です。

Windows 10、Ubuntu 18.04、CentOS 7、それぞれにインストールした Typhon V-IDE の見た目はほとんど同じです。操作も同様です。

【Windows 10】

【Ubuntu】

【CentOS】

マルチプラットフォームで同じ操作ができるのは本当にすごいと思います。
利用できるコンポーネントやライブラリもプラットフォームに依存しないものは共通で利用できるので、ビルド環境やプロジェクトソースもマルチプラットフォーム化が容易だと思います。
Free Pascal 3.0 からは Delphi 2009以降の様に文字列にコードページ情報を持つようになり、自分で変換処理をいちいち記述しなくても Unicode 処理が容易になったので、日本語対応アプリの開発にも適しています。
日本での知名度を上げるにはどうすれば良いのでしょうね。使われないのはもったいないと思います。

 

CodeTyphon Studio のインストール手順を作成しました。

Pascal日和のホームページ」の[開発環境]に[CodeTyphon Studio の設定]ページを作成しました。
[CodeTyphon Studio の設定]ページ配下に[インストール]ページを作成しました。

[カスタマイズ例]ページは作成予定です。
基本的には Lazarus と同じ感じです。

 

CodeTyphonはどう読む?

“Lazarus” は、「ラザスル」と呼ぶことにしましたが、CodeTyphon もどう読むか気になるところです。

“Code” は、そのまま「コード」で良いと思います。
“Typhon” は、”Typhoon”(タイフーン)とは綴りが違います。
とりあえずググってみると、ギリシャ神話でゼウスに比肩するほどの最大級の神/怪物ということで、その表記は、テューポーン、テューポース、テュポーエウス、テュポン、テュポーン、テュポエウス、テュフォン、ティフォンとたくさんあります。

CodeTyphonのアイコンを見ると、

台風のようです。語源は先の神話にあるのかも知れませんが、フランス語で台風は”Typhon”で「ティフォン」とい言うようです。神話の”Typhon”もギリシャ語では「ティフォン」が近いとか。

パズドラにも「ティフォン」が出てくるそうですね。ギリシャ神話の”Typhon”が由来かは分かりませんが。

ということで、ここでは”Typhon”は「ティフォン」、”CodeTyphon”は「コードティフォン」と呼ぶことにします。

 

 

CodeTyphon Studio

CodeTyphon は Lazarus とは別の IDE+FreePascal のディストリビューションです。
http://www.pilotlogic.com/sitejoom/

サイトの説明を翻訳すると、

CodeTyphonは無料の “Pascal Visual Programming Studio”です。
クロスプラットフォームネイティブ開発、マルチOS、マルチCPU、マルチプラットフォーム、クロスビルドの各機能を備えています。
無料でオープンソースの “Tera” Programming Studio、商用または非商用のあらゆる種類のアプリケーションを任意の制限なしに構築する能力を提供します。

以下で構成されます:
Typhon V-IDE(ビジュアル統合開発環境)。
FreePascalコンパイラ。
ツール。
無料のコンポーネントパッケージ。
無料のライブラリ。
数多くのサンプル。
これらはすべて無料のオープンソースです。

FreePascal は同じですが、Lazarus IDE が Typhon V-IDE に替わったものと考えれば良いと思います。プロジェクトファイルなどは Lazarus とは別の形式となるため、Lazarus のプロジェクトをそのまま読込んでビルドすることはできません。Lazarus プロジェクトを Typhon プロジェクトに変換するツールがあるので、既存のプロジェクトを移行することは可能です。

CodeTyphon のインストールは、バイナリファイルのインストールではなく、ソースをアーカイブしたものをダウンロードして、FreePascal, Typhon IDE, コンポーネント、ツールなど使用するプラットフョーム用にビルドすることで構築します。これはバッチを起動してメニューから番号を選択するだけの簡単なもので、非常に簡単にインストールできます。ただし、時間は掛かります。

ライブラリやコンポーネントパッケージも Lazarus で知られているほとんどのものがインストールされるので非常に多くのコンポーネントがパレットに並びます。Lazarus ではうまくインストールできないものもありましたが、CodeTyphon では、パッケージも CodeTyphon 用に調整されているようです。64bitOS環境では問題なく構成されます。32bit環境(Windows 7 32bitで検証)では、インストールは完了しますが、コンポーネントパッケージのインストールがメモリ不足で完了できない状態でした。インストール対象のコンポーネントを減らして Typhon V-IDE を再構築すると構成を完了できます。64bitOSでも8GB以上のメモリは必要そうです。
Windows 10 64bit と CentOS 7 64bit のインストールはバッチの処理でほとんど同じ操作で簡単にインストールできました。

Typhon V-IDE のオプション設定については、日本語化もその他の設定もほぼ Lazarus IDE と同じなので迷うことは無いと思います。

CodeTyphon Studio のソースは、開発ブランチから作成しているようです。
そのため、FreePascal も 3.0.x ではなく、3.1.1[2018/6/27] となっています。
コンポーネントパッケージも Lazarus より新しいものになっています。
不安定要素があるのかも知れませんが、よく分かりません。
まぁ、リリース版も開発過程の一時点であることは同じなので。テストは念入りということはあると思いますが。

CodeTyphon Studio のバージョンは、Lazarus と同期しているわけではないようです。本日現在のパージョンは、6.50 で、2018/5/29リリースです。

Typhon V-IDE は各ウインドウをドッキングすることができます。すべてドッキングすると以下の様になります。Delphi や Visual Studio に慣れている人はこの方が使いやすいと思います。

今後は、CodeTyphon Studio を中心に使用していきたいと思います。