Lazarus パッケージインストール2
Lazarus のパッケージインストール(その2)
事前に、「Lazarus インストール」と「Lazarus パッケージインストール1」ページを参照してください。
本ページの機能を実行するには、インターネットに接続し、「Lazarus パッケージインストール1」で「onlinepackagemanager」がインストールされている必要があります。
Lazarus には、標準でインストールされているものの他に、インターネットからオンラインで提供されているパッケージも多く存在します。これらを追加でインストールすることにより、プロジェクトで利用できるライブラリが増えたり、Lazarus IDE の機能自体を強化したりすることができます。
パッケージのインストールにより、メインウインドウのコンポーネントパレットが増えたり、Lazarus IDE のメニューが増えたり、メニューの[ファイル(F)]-[新規...]で選択できるテンプレートが増えたりします。
複数人でプロジェクトを共有する場合は、各々の Lazarus のバージョンとインストールするパッケージをそろえる必要があります。
インストールは任意です。自分で必要なものをインストールして下さい。
ただし、うまくマインストールできないものや、Lazarus IDE の挙動が変ってしまうものもあるので注意して下さい。
本ページでは私がインストールしたものを参考までに示しています。これらについてはうまくインストールできると思います。
インストール/アンインストール可能なパッケージは、メニューの[パッケージ(c)]-[Online Package Manager]で表示します。
オンラインでインストール可能なパッケージ一覧が表示されます。
選択したパッケージのインストールがエラーとなり、処理を進めることができなくなった場合は、パッケージのアンインストールを行って元に戻す必要があります。
パッケージ間の依存関係などによりアンインストールもできない場合もあります。
そのため、事前に Lazarus のインストールフォルダをバックアップし、パッケージのインストールに失敗した場合は同じ場所にリストアすると確実です。
[Lazarus の設定]の手順で Lazarus をインストールした場合は、「C:\lazarus1.8\conf64」と「C:\lazarus1.8\prog64」(32bit版の場合「C:\lazarus1.8\prog32」と「C:\lazarus1.8\conf32」)をバックアップ/リストアの対象とします。
パッケージ名のチェックボックにチェックを入れて「Install」をクリックします。複数チェックも可能です。
チェックしたパッケージがダウンロードされます。
ダウンロードしたパッケージがコンパイルされます。
パッケージのコンパイルが完了すると、Lazarus IDE の再構築(ビルド)の確認メッセージが出るので、[はい(Y)」をクリックします。
ビジュアルコンポーネントを含まず、ユニットだけのパッケージでは、コンパイルのみで Lazarus IDE の再構築は行わない場合もあります。
[メッセージ]ウインドウに Lazarus IDE の再構築の処理メッセージが表示され、成功すると Lazarus IDE が再起動します。
もし、 Lazarus IDE が終了した後、再起動しない場合は手動で起動して下さい。
再度オンラインでインストール可能なパッケージ一覧を表示すると、インストールしたパッケージの[Installed]欄に「Yes」と表示されます。
以下の表は、オンラインでインストール可能パッケージの一覧です(Lazarus 1.8.2 2019年5月5日の例)。
私は、「Yes」印のものをインストールしてみました。不要なものはインストールする必要はありません。
その他のものも必要によりトライしてみて下さい。
2018/5/22 に Lazarus 1.8.4 がリリースされ、「SortGrid」が追加されました。インストール可です。
以下は、 Lazarus 1.8.2 の設定です。
メニューの[パッケージ(c)]-[パッケージをインストールもしくはアンインストール..]で一覧を表示します。処理は「
パッケージインストール(その1)」と同じになります。
[インストール]一覧でアンインストールしたいパッケージを選択します。Ctrlキーを押しながら複数選択も可能です。
[選択対象をアンインストール]をクリックすると選択したパッケージが[インストール可能]一覧に移動します。まだアンインストールはされません。
[インストール]で表示されているパッケージ名は、オンラインでインストール可能なパッケージ一覧に表示されているパッケージ名とは同じとは限らないので、[パッケージ情報]を確認して判断して下さい。
選択したパッケージが[インストール]一覧に移動したことを確認したら、[保存してIDEを再構築]をクリックします。
削除するパッケージの確認画面が出るので、内容を確認し[継続]をクリックします。
Lazarus IDE を再構築(ビルド)してパッケージを Lazarus IDE から削除します。
ビジュアルコンポーネントを含まず、ユニットだけのパッケージでは、コンパイルのみで Lazarus IDE の再構築は行わない場合もあります。
[メッセージ]ウインドウにLazarus IDE の再構築の処理メッセージが表示され、成功すると Lazarus IDE が再起動します。
もし、 Lazarus IDE が終了した後、再起動しない場合は手動で起動して下さい。
Lazarus 32bit版を使用する場合、パッケージのコンパイルは問題ありませんが、Lazarus の再構築時にメモリ不足でエラーとなることがあります。
Lazarus 64bit版ではメモリ不足にはなりにくいと思いますが、万が一発生した場合は同様の対応が可能です。
その場合、まずパッケージのアンインストールをします。
インストールに失敗したパッケージには緑色の
+マークがついています。
これらをアンインストールしてLazarus IDEを再構築すると起動できます。
アンインストールがうまく行かない場合は、Lazarus の再インストールかバックアップからリストアするなどの対応が必要です。
さらに不要なパッケージをアンインストールすることにより、新しいパッケージのインストールが可能になる場合もあります。
Lazarus 再構築時のメモリ不足を緩和する方法として、「Lazarus 構築」の設定を変更することもできます。
メニューの[ツール(T)]-["Lazarus 構築" を設定...]で設定画面を開きます。
標準では、[プロファイルを構築]が「通常のIDE」になっています。
[プロファイルを構築]のプロダウンで「最適化されたIDE」を選択します。
そうすると Lazarus IDE 構築時の Free Pascal コンパイルオプションに「-O3 -g- -Xs」が追加されます。
[設定を保存]をクリックすると設定が保存され、次の再構築からこの設定が反映されます。
[構築]をクリックすると選択した設定ですぐに再構築が行われます。
この状態でパッケージの追加インストールを行うと、標準より多くのパッケージのインストールができますが、限界はあるので不要なパッケージはインストールしないのが無難です。