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エディタ設定(EmEditor)



EmEditorのインストール



 EmEditorはエムソフトが出しているテキストエディタです。Webサイトはこちらです ⇒ http://jp.emeditor.com/



インストーラの入手とインストールの実行


 上記のWebサイトでダウンロードやライセンスの購入ができます。機能が制約されますがFree版として無償で使用することもできます。Free版で評価してからライセンスの購入を検討するのが良いと思います。

 インストーラは1つのファイルをダウンロードするだけです。ちなみに64bit版のV13.0.3は「emed64_13.0.3.exe」です。

 ダウンロードしたファイルを実行すると以下のようにインストールを開始します。



 インストーラで表示されるメッセージの言語を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
 (以降、日本語を前提に進めます。)




 [次へ(N)>]ボタンをクリックします。




 使用許可契約書を読み、同意する場合は、[使用許可契約書のすべての事項に同意します(A)]をチェックし、[次へ(N)>]ボタンをクリックします。
 同意しない場合はインストールの継続はできません。




 自分に適したインストールオプションを3つの中から選択します。選択すると次に進みます。




 インストールを開始する場合は、[インストール(I)]ボタンをクリックしてインストールを開始します。
 インストール条件を再設定したい場合は、[<戻る(B)]ボタンをクリックして戻ります。




 インストールが開始されると進行状態が表示されるので、終わるまで待ちます。




 [EmEditor Professional (64bit) を起動する]をチェックすると、完了後にEmEditorが起動されます。起動したくない場合はチェックをはずします。
 [完了]ボタンをクリックするとインストールは完了です。

 EmEditorの起動は、スタートメニユーから[EmEditor]を指定するか、デスクトップのアイコンをダブルクリックします。






EmEditorの設定



 ここでは、EmEditorの一般的な設定全般ではなく、ISO Pascal、Free Pascal(Lazarus)、ADW Modula-2、GNAT(Ada)言語に関する「Pascal日和」用の追加設定を示します。
 その他、一般的な設定についてはEmEditorのヘルプやWebサイトのフォーラムなど参照してください。



設定ファイルのダウンロード


 設定ファイルとして用意できるものは設定ファイルを作成し、ダウンロードできるようにしました。
 ダウンロードファイルは「Pascal 日和」(プログサイト)の「ダウンロード1」ページに用意しました。

■■ EmEditor用 ■■

タイトル 内容 ファイル名
表示色設定(共通設定) 以下の設定ファイルのための表示色テーマの設定です。最初にこれを設定します。 PasModAdb_1.1.eetheme
ISO Pascal ISO 7185 Pascalと10206 Extended Pascalの構文色分け設定ファイルです。
EmEditorはブロックコメントの設定が1つしかできないので、「{コメント}」をフロックコメントと
したため「(*コメント*)」の方はコメント扱いになりません。
ISOPascal_1.1.ESY
Free Pascal (Lazarus) Free Pascal(Lazarus)の構文色分け設定ファイルです。
対応ユニットは、rtl, System, Objpas, SysUtils, Classes, StrUtils, Math, Dateutils,
Strings, Typinfo, Dynlibs, Typesです。
EmEditorはブロックコメントの設定が1つしかできないので、「{コメント}」をフロックコメントと
したため「(*コメント*)」の方はコメント扱いになりません。
FreePascal_1.1.ESY
ADW Modula-2 ADW Modula-2の構文色分け設定ファイルです。 ADWModula-2_1.1.ESY
GNAT (Ada) GNAT GPL 2012の構文色分け設定ファイルです。
PragmaやAttributeなども同コンパイラのものを定義しています。
GNAT_1.1.ESY

これらのファイルを、どこか任意のディレクトリ(フォルダ)にダウンロードしておきます。設定が完了したら削除してかまいません。



表示色テーマの追加


 まず、ISO Pascal、Free Pascal(Lazarus)、ADW Modula-2、GNAT(Ada)言語のキーワードの表示色テーマ設定ファイル「PasModAdb_1.1.eetheme」をインポートします。

 EmEditorを起動し、[ツール(T)]-[すべての設定のプロパティ(R)]を選択します。




 [表示]タブを選択するとテーマの設定が表示されます。以下では「EmEditor スタンダード」が表示されています。




 テーマのプルダウンを開いてみると選択できるテーマの一覧が分かります。ここに「PasModAdb」を追加します。




 テーマのプルダウンの右にある[>]ボタンをクリックするとテーマの操作メニューが表示されます。




 メニューの[インポート(I)...]を選択すると、設定ファイルのインポートができます。




 「PasModAdb_1.1.eetheme」を選択して[開く(O)]ボタンをクリックします。




 古いテーマを削除するかどうか聞いてきますが、新しいテーマを追加するだけなので、[いいえ(N)]ボタンをクリックします。
 (要注意):[はい(Y)]ボタンをクリックすると、既存のテーマが消えてしまいますので注意してください。




 再度テーマのプルダウンを開いてみると「PasModAdb」が一覧に追加されていることが分かります。
 ここでは「PasModAdb」は選択せず、既定のままで[OK]ボタンを押して設定を終了します。




 これで共通設定は完了です。



ISO Pascalの構文色分け設定


 ISO Pascal言語の設定ファイル「ISOPascal_1.1.ESY」をインポートします。

 EmEditorを起動し、[ツール(T)]-[設定の選択(S)]-[設定の定義(D)...]を選択します。




 設定の定義一覧が表示されます。ここに「ISO Pascal」を追加します。
 [新規作成(N)]ボタンをクリックします。




 [既定の設定を使用(U)]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。




 設定の一覧に新しいエントリができるので、名称を「ISO Pascal」に書き換えます。
 「ISO Pascal」を選択した状態で、[プロパティ(P)]ボタンをクリックします。

 


 ウインドウタイトルが「ISO Pascalのプロパティ」となっていることを確認し、「表示」タブを選択します。
 テーマのプルダウンから「PasModAdb」を選択します。

 


 次に、[強調(1)]タブを選択し、[インポート(P)...]ボタンをクリックします。




 「ISOPascal_1.1.ESY」を選択して[開く(O)]ボタンをクリックします。




 強調文字列にキーワードが表示されます。




 最後に、[基本]タブを選択し、[タブ/インデント(I)...]ボタンをクリックします。




 [自動インデントを有効にする(A)]と[タブの代わりに空白を挿入(N)]をチェックし、[タブの桁数(T)]とインデントの桁数(I)]は 2 を設定します。




 [行番号を表示(L)]と[ルーラを表示(S)]をチェックし、[OK]ボタンをクリックしてプロパティの設定を閉じます。




 [閉じる(C)]ボタンをクリックして設定の定義を終了します。




 これで、ISO Pascalの設定は完了です。



Free Pascal (Lazarus)の構文色分け設定


 手順は、ISO Pascalと同じです。設定を以下のように読み替えてください。

 設定の定義の名称   :Free Pascal
 インポートファイル名 :FreePascal_1.1.ESY
 タブの桁数      :2
 インデントの桁数   :2



ADW Modula-2の構文色分け設定


 手順は、ISO Pascalと同じです。設定を以下のように読み替えてください。

 設定の定義の名称   :ADW Modula-2
 インポートファイル名 :ADWModula-2_1.1.ESY
 タブの桁数      :4
 インデントの桁数   :4



GNAT(Ada)の構文色分け設定


 手順は、ISO Pascalと同じです。設定を以下のように読み替えてください。

 設定の定義の名称   :GNAT
 インポートファイル名 :GNAT_1.1.ESY
 タブの桁数      :3
 インデントの桁数   :3




アウトラインプラグインの設定



 EmEditor Professionalには、機能を拡張するプラグインが標準でいくつか用意されています。その中にアウトラインのプラグインが有り、編集中のテキストファイルをアウトライン表示する機能を持っています。これまでに設定した、ISO Pascal、Free Pascal(Lazarus)、ADW Modula-2、GNAT(Ada)のアウトラインの設定例を示します。レベルは1段の単純なものです。

 EmEditorを起動し、[ツール(T)]-[プラグイン(I)]-[プラグインの設定(I)...]を選択します。




 プラグインの一覧で[OutlineText]を選択して[プロパティ(P)]ボタンをクリックします。




 アウトラインダイアログが表示されます。
 この状態で以降のアウトラインの設定を行います。





ISO Pascalのアウトライン設定


 アウトラインダイアログを表示し、以下の設定を行います。

 設定(C)                  :ISO Pascal
 タイプ(T)                 :カスタム
 カスタムバー最大レベル(M)         :1
 一致した文字列を隠す/正規表現で置換する(H) :チェックする

 レベル1の検索文字列 : (1行です)

^[_a-zA-Z0-9\(\)\*\{\}\s]*\b((?i)(program|module|procedure|function)\b\s*[_a-zA-Z0-9\.]*).*$


 レベル1の正規表現 :チェックする
 レベル1の置換   :$1





Free Pascal(Lazarus)のアウトライン設定


 アウトラインダイアログを表示し、以下の設定を行います。

 設定(C)                  :Free Pascal
 タイプ(T)                 :カスタム
 カスタムバー最大レベル(M)         :1
 一致した文字列を隠す/正規表現で置換する(H) :チェックする

 レベル1の検索文字列 : (1行です)

^[_a-zA-Z0-9\(\)\*\{\}\s]*\b((?i)(program|unit|library|procedure|function|constructor|destructor|initialization|finalization|implementation|interface)\b\s*[_a-zA-Z0-9\.]*).*$


 レベル1の正規表現 :チェックする
 レベル1の置換   :$1





ADW Modula-2のアウトライン設定


 アウトラインダイアログを表示し、以下の設定を行います。

 設定(C)                  :ADW Modula-2
 タイプ(T)                 :カスタム
 カスタムバー最大レベル(M)         :1
 一致した文字列を隠す/正規表現で置換する(H) :チェックする

 レベル1の検索文字列 : (1行です)

^[_a-zA-Z0-9\(\)\*\{\}\s]*\b((DEFINITION\s*(\(\*.*\*\)\s*)?MODULE|IMPLEMENTATION\s*(\(\*.*\*\)\s*)?MODULE|MODULE|PROCEDURE|CLASS)\b\s*[_a-zA-Z0-9\.]*).*$


 レベル1の正規表現 :チェックする
 レベル1の置換   :$1





GNAT(Ada)のアウトライン設定


 アウトラインダイアログを表示し、以下の設定を行います。

 設定(C)                  :GNAT
 タイプ(T)                 :カスタム
 カスタムバー最大レベル(M)         :1
 一致した文字列を隠す/正規表現で置換する(H) :チェックする

 レベル1の検索文字列 : (1行です)

^[_a-zA-Z0-9\(\)\*\{\}\s]*\b((?i)(package(\s+body)?|task(\s+body)?|procedure|function)\b\s*[_a-zA-Z0-9\.]*).*$


 レベル1の正規表現 :チェックする
 レベル1の置換   :$1






EmEditor起動コマンドスクリプト



 最後に、コマンドプロンプトからEmEditorを起動するコマンドスクリプトを作成します。


コマンドスクリプト em.cmd 作成


 以下のコマンドスクリプトをEmEditorで作成し、C:\CMD ディレクトリに 「em.cmd」というファイルで保存します。

@ECHO OFF
SETLOCAL
PATH C:\Program Files\EmEditor;%PATH%
START "EmEditor" "C:\Program Files\EmEditor\EmEditor.exe" %*
ENDLOCAL






 一旦EmEditorを終了し、コマンドプロンプトから em と入力するとEmEditorが起動します。

C:\>em