開発環境
プログラムは、テキストエディタでソースファイル(テキストファイル)を作成し、コンパイラというソフトウェアツールでコンパイル(翻訳)という処理を行います。次に、リンカというソフトウェアツールで他のコンパイルされたファイルやライブラリとリンク(結合)して実行可能なファイルができます。コンパイルからリンクまでまとめて処理してくれるツールもあります。このようなソフトウェアツールのことを言語処理系(language processor)といいます。
これらの言語処理系のツールはたいていコマンドプロンプトやコンソール端末上のコマンドラインインターフェース(CLI:Command Line Interface)で操作します。日本では、コマンドラインインターフェースよりキャラクタユーザインターフェース(CUI:Character User Interface)といいますが、これは和製英語で日本だけの言い方だそうです。
テキストエディタ、言語処理系、デバッグツールなどをまとめて操作できるツールを統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)といいます。たいていは、キーボードの他にマウスなども使用するグラフィカルユーザインターフェース(GUI:Graphical User Interface)です。Visual Studio、Delphi、Eclipseなど有名です。このサイトで扱うLazarusも同様です。
プラットフォームはMicrosoft Windows (32bitまたは64bit)を前提に説明ます。コマンドラインインターフェースはコマンドプロンプトを使用します。
以下の一覧から必要な設定を参照してください。「共通設定」は他の設定の前提となりますので最初に行ってください。
環境設定 |
内容 |
参照ページ |
共通設定 |
各種説明をする上での共通の環境条件を作成します。最初に行ってください。 |
【共通設定】 |
コンパイラ処理系設定 |
コンパイラや、IDEのインストールと設定を行います。 |
【コンパイラ処理系設定】 |
以下の一覧から必要な設定を参照してください。
環境設定 |
内容 |
参照ページ |
TDM-GCCの設定 |
Windows用のMinGW.org/MinGW-w64ベースの32bit/64bit対応のGCC(GNU Compiler Collection)ツールセットです。 |
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MinGWの設定 |
GNUツールのWindows移植版で、基本的にはWindows APIベースとしたWindwosアプリです。GCCでコンパイルされたプログラムも通常のWindowsアプリです。
現在は上の32bit/64bitに対応した「TDM-GCC」が便利です。 |
【MinGWの設定】 |
Cygwinの設定 |
Windows上にPOSIX層を提供して実装されたもので、POSIX APIベースのアプリです。GCCでコンパイルされたプログラムもPOSIX層の上で動作するアプリです。 |
【】 |
以下の一覧から必要な設定を参照してください。これらの設定は必須ではありません任意です。
すでに慣れ親しんだエディタがある場合はそれを使用してください。ただし、Shift-JIS(CP932)やUTF-8などの文字エンコードの指定ができるものが望ましいです。
環境設定 |
内容 |
参照ページ |
エディタ設定(PSPad) |
・PSPadのインストール。
・ISO Pascal、Free Pascal(Lazarus)、ADW Modula-2、GNAT(Ada)の構文色分け設定。 |
【エディタ設定(PSPad)】 |
エディタ設定
(EmEditor) |
・EmEditorのインストール。
・ISO Pascal、Free Pascal(Lazarus)、ADW Modula-2、GNAT(Ada)の構文色分け設定。
・ISO Pascal、Free Pascal(Lazarus)、ADW Modula-2、GNAT(Ada)のアウトライン設定。 |
【エディタ設定
(EmEditor)】 |